
こんにちは、のんしんです。
この記事では、「うつ病経験者のお伝えする対処法」をテーマに書いています。
みなさんうつ病をご存じですか。
うつ病は精神疾患で、強い憂うつ状態や興味・喜びの喪失が続く状態です。日本では約6%の人がうつ病を発症するリスクがあると言われているそうです。
私は過去うつ病を発症し、心療内科での通院・薬物治療を行い休職をしていたことがあります。現在は完治通院もなく薬物治療も行っていませんが、うつ病を発症していた時期は本当につらい思いをしていました。
今回はうつ病を経験した私が、その対処法についてお伝えしたいと思います。
不調になる前に受診をする
私の場合、精神的に不調となる状況はうつ病発症からかなり前にありました。仕事によるプレッシャーが過度なストレスに変わり、睡眠時間がほとんど取れない状態が続きました。そしてある日突然身体が動かなくなり、仕事に行けなくなりました。具体的には仕事の準備をして玄関を出ようとすると、呼吸が荒くなり涙が出てきてうずくまってしまう状態でした。この時の状況は自分でも覚えていなく、一緒にいた妻が状況を後から話してくれました。その状態が2日続き、スマホで自分の状態を調べてみたら「うつ病」という言葉が目に入りました。そこで私はうつ病かもと感じるようになりました。仕事を休んでしまったことにすごく罪悪感があり、自分に価値がない、生きる意味がないと感じることが多くなっていました。仕事に行けなくなってから3日目に、妻の打診もあり心療内科を受診することになりました。自宅近くの心療内科、精神科は空きがなく受診はできませんでした。色々調べる中で、県外でオンライン診療を行っているところを見つけました。オンライン診療の不安はありましたが、とにかくすぐに受診したいという思いから、受診の決断をしました。そこで主治医と会話をする中で、また涙が流れ呼吸が苦しくなり自分の価値がないことで頭がいっぱいになりました。主治医は休職をするように診断書を出しますと言ってくれました。自分の状態を聞くと「うつ病」の診断でした。
このような流れでうつ病の診断、及び休職という流れになったわけですが今考えるともっと早く受診できればよかったと感じています。少なくとも睡眠時間が取れなくなってきた段階で、受診の判断をすべきだったと思っています。当時はそれが難しい状況だったと思うのですが、それでも不調の前兆があった段階で受診をすれば良かったと思います。プレッシャーがきついと感じた時点で、自分の健康状態をしっかりと捉えるべきだったと思います。そのため同じような状況にいる人たちには伝えたいことは、
②寝る時間が取れなくなってきている
③自分そのものを犠牲にしている
④自分に関して肯定できなくなってきている
これらに当てはまる場合は受診を考えてみてもいいと思います。仕事や家庭などいろいろなものが大事で受診ができないと感じている。それは間違っています。今の状況をそのままにしておくと近い将来身体を壊す可能性があります。仕事や家庭も自分の身体が健康であってのことです。それをしっかりと捉え見つめなおしてみてほしいと思います。
休職中の初期は何もやれない
対処法ではありませんが休職中の状況について補足でお伝えします。
私はうつ病治療で、休職と薬物治療を行いました。休職は受診日から翌月末までの期間で記載がある診断書が出されました。薬物治療は、まず睡眠が取れないことをもとに戻すため眠剤の処方がありました。効きが良く、時間帯はバラバラでしたがまとまった睡眠時間を取ることができました。
主治医からの話では、「とにかく何をやってもいい」、「楽しいと思える好きなことをしてください」と話があり、その通りのことをしようと試みました。ただこれが初めはできないのです。どうしても仕事を休んでしまっているという思いが強く、好きなことができないのです。むしろ仕事に関わる専門書などを読んで、復帰後すぐにでも取り返せるようにと考えていました。するとまた睡眠時間が短くなってきました。その状態が2週間ほど続いていたところで、2度目の受診がありました。現況を話し主治医からは「今はやりたいことをしてください」、「少しずつでもいいので体を動かせる時間があるといいですね」と話がありました。
再診が終わった後に妻と話し、現況とどうしていきたいかをしっかり話しました。時間をかけてまずどうしたいのかを決めました。それは「うつ病を治して元気な状態になりたい」でした。この時に仕事に早く復帰するために、うつ病を治すという考え方が少し出てきました。ただこの考え方は、一人の時間になるとなかなか実行ができませんでした。そのため妻と話せる時間帯で、仕事と完全に離れ好きなことをしていく時間を作るようになりました。その時間はゲームをしたり、旅行に行ったり、うつ病について調べたりしました。夜寝る前の2時間くらいでしたが、仕事から完全に離れる時間ができ、少しずつ治療に向ける考えができるようになってきました。
うつ病診断から1ヶ月くらいたった時点では、一人で外出は難しくても1日の大半は仕事から頭が離れるようになりました。一人で外出はなぜ難しかったのかというと、例えば買い物に行くと店員さんを見て、自分も仕事を早くしなければと思うようになるからです。そういう日はその後睡眠がとれず、仕事の専門知識を取得することに目が向いてしまう状態でした。妻と出かけるときはそのような考え方にならなかったので、この時点では改善に向かっていてもまだ治療中であると知った期間でした。
うつ病での休職は、休職から1ヶ月で少しずつ休むことができる状態になるのです。人によってはもっとかかる場合もあります。休職というのは治療期間中であるという事を、少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
ここまで記事をお読みいただきありがとうございます。今回うつ病の対処法について、自分の経験からお伝えさせていただきました。前述した通りすべての人に当てはまるわけでもありません。ただ経験したからこそ本当につらい時期を過ごし今があります。治療中は本当につらかったです。だからこそ同じような状況になってほしくないという思いがあります。
少しでも多くの人に、うつ病についての理解が深まれば嬉しいと思います。



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